「僕たちはどう伝えるか」を読んで伝わったこと
こんばんは!
今回はおすすめされた本を読みました。
こちら
あっちゃんが本を出してる?!
そしてこの表紙とタイトル、なんか既視感が?!
とか思ってたら、どうやら
と
のリスペクト的な感じらしいです。
読む前は、しくじり先生とかで見るあっちゃんは頭いい人だけれど、
芸能人の本だし、既視感のある表紙は、話題に上げさせるようなキャッチーな感じで、中身はどうなんだろうなー、とか思ってました。
読み終わって、それすらもこの本をビジネス書初心者が手に取りやすくするような意図があったんじゃないかとかなんとか思いましたね。凄いです。
ネットのレビューを見ましたが、価格に対して白すぎる、内容が薄いというレビューが散見されました。
たしかに、文章量としては価格に対して少ないと思いますが、内容は価格相応の素晴らしいものだと感じます。
というのも、この本が「あっちゃんによるプレゼン上手になるにはどうすべきかのプレゼンを本にした」ものなんじゃないかと思うからです。
あっちゃんがとにかくプレゼンで意識したのが、伝えたいことは短く、簡単に。
この本もその意識で作られたからこそ、口語体の多いくどくない文章だったんだと思います。
以下、感想です。
プレゼンも人生もタイミングと演出、
ほんとにそう思います。
「心に響く」ということについて、どういう風に相手に伝えるかが一番だという話。
例えば、同情するなら金をくれ、って何も知らない状態で、文字だけだと「え?」ってなるような一文ですが、お母さんの手術代を集めるために悪いことをやってしまったと泣きながら女の子が言っていたら、印象違いますよね。
apple発表会やTEDなど、海外の人のプレゼンはすごくサマに見えてかっこいいですよね。
本では、そういったプレゼンや、お笑い芸人、グルメレポーターは同じように「空気を作ってからことを始める」と言ってます。たしかに。
映画の始まる前の広告を見ていると、映画にワクワクしてきますよね。
空気作りは大切ですけど、難しいですよね...。
そぎ落とすことで目立たせたいものを目立たせる。感動の演出。
余白の大切さ。
ハンターハンターから学びました。
作中に「話の頭に、その話のメリットを伝えれば、相手も安心して話を聞くことができる」とあった。
まあ、たしかに、たしかにそうだけど。
「メリットを伝える」なんて理想的な話しすぎて、現実的でない、メリットかどうかは相手が決めることなんだから一概にメリットを伝えるなんて話をしないで欲しい。
と思って読んでいたら、メリットを伝えることのポイントとして、メリットには個人差がある、との話が書いてあって。
今までに読んだ少しの本は「こういう時はこうすべき!だってこうだから!」
って書くだけ書いて、「じゃあそうじゃない場合は?」っていう話がないことが多く、著者の一方的な押しつけを勝手に感じたりしてました...。
でもこの本はきちんと「そうでない場合」「想定の範囲外の人達」がいるということを前提に書かれていて、そこが芸能人の強みというかいろんな人を見てきたということなのかしら...とかなんとか思いながら読んでました。
プレゼンならではの話ですが、、「一人相撲」になりがち問題。
私も、打合せで一人説明会みたいなことをやってしまっていますが、、、
これを解決するための「会話に参加してる感」を相手に持たせる「方法」が「YESNOで答えさせる」というもの。
常套手段ではあるものの、こうやって改めて話題に出ると、そういえばしてなかったなぁとか振り返りますよね。
「紙芝居の原理」という言葉
デジタルな紙芝居、プレゼン。
話のテンポ、喋りと紙を引くタイミング、観客の雰囲気、、、、
すべて紙芝居でやっていた、見ていたことだったんですね。
そう考えると、紙芝居って偉大ですね・・・
いい緊張、悪い緊張について。
いい緊張は、本番直前がピークで、本番になると緊張しなくなる
悪い緊張は、本番がピーク。だからうまくいかない。
思い出したのは高校時代の部活の弓道の大会です。
試合に入ると試合前より緊張が和らいでて、当時は不思議に思ってました。
その時の感覚をまさに言葉で表されてて、読んでて驚きましたね。
芸能人ならではの読みやすさというのか、読んでいて気持ちのいい一冊でした。